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レトロな街並みが残る伊香保温泉「石段街」の楽しみ方

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湯どころ・群馬県でも古くから湯治場として知られる「伊香保温泉」は、いつもたくさんの観光客で賑わっています。伊香保温泉といえば、石段を挟んで左右に佇む古きよき町並みですね。伊香保温泉の象徴ともいえるこの石段街を、もっと楽しむ方法をご紹介しましょう。

400年の石段街について

歴史を感じるレトロな風情

伊香保温泉の中心部にあり、その左右にレトロな町並みを従わせる石段。この石段は、なんと伊香保温泉ができた400年前に、町の始まりとともにできたそうです。みかげ石が敷かれた現在の石段は、昭和55年に5年もの年月をかけて大改修したものですが、まるで天まで届くほどに長く伸びるこの石段は、2010年に新設して現在では365段あります。伊香保温泉が1年365日賑わいますように、という思いが込められているそうです。観光客が行き交い賑わう石段の佇まいと、レトロな姿を残すお土産物屋や饅頭屋の風情が、湯の街の旅情をかきたてています。
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食べ歩きで元祖温泉まんじゅう

天皇への献上品をを食べ比べちゃおう

温泉街に欠かせないのが、温泉まんじゅうですね。いまや日本全国の温泉地に、現地ならではの温泉の湯気でふかした温泉まんじゅうが見られますが、実はこの温泉まんじゅう、伊香保温泉が発祥の地ということを知っていますか?天皇家への献上の品として、伊香保の湯の花まんじゅうが選ばれたことで一躍日本中に広まったそうです。この元祖温泉まんじゅうを、石段街に立ち並ぶさまざまな饅頭屋さんで食べ比べるのもいいでしょう。元祖だからこそ、自慢のつややかな茶色い皮に食欲が湧き、店先にのぼる湯気が一層まんじゅうの美味しさに花を添えます。
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周りの街並みだけなく足元にも注目

自分の干支を探ってみよう

200年以上前、伊香保の石段街には「大家」と呼ばれた12の温泉宿がありました。干支は十二支、温泉宿と同じ数です。12の温泉宿は、それぞれの干支を宿の家紋のような意味合いを持って用いていました。現在では、それぞれの大家があったその場所に、宿のアイコンである干支が石段にしるされています。200年以上前の宿の面影や、その当時の人たちの喧騒を偲びながら、石段街をのんびり歩くのもおつなものです。また、自分の干支がどこにあるのか、家族や友人の干支も探してみるのも楽しいですね。旅の思い出話のひとつになりそうです。
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歩き疲れたら足湯や温泉でひと休み

まんじゅうも一緒に足湯を満喫!

さすが名高い伊香保温泉ならでは、気軽に誰でも楽しめる足湯もあります。365段もある石段を一気に登るのは大変なこと。途中でまんじゅうを買って足湯に浸かり、疲れた足を癒しながら食べれば、その味も格別です。さらに、足湯の近くには昔石段として活躍していた石を敷石にした石段の湯もあります。足湯、石段の湯ともども楽しめるのは、伊香保温泉だからこそです。また、小満口(こまぐち)という湯元から流れる源泉を分岐させている口があります。4つの小満口が石段街にはあり、中の温泉が流れていく様子を見ることができます。湯量が豊富な、伊香保ならではのものですね。
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ひな祭りを筆頭に様々なイベント

自然と石段の調和を感じてみよう

伊香保温泉を象徴する石段を使った、さまざまなイベントも有名です。なかでも、石段ひなまつりは圧巻です。石段をひな飾りの段に見立て、そこにたくさんのひな人形を飾るのです。たくさんの美しいひな人形に彩られた石段は、それだけでも圧倒的ですが、色彩の美しさとレトロな町並みが相まって、さらに風情のあるものに。大変人気で、毎年たくさんの観光客が訪れています。そのほか、9月の伊香保まつりや秋の紅葉など、年間を通してさまざまな祭りやイベントが目白押しです。春夏秋冬、四季それぞれ伊香保の豊かな自然と石段のコラボを楽しむのも、また一興でしょう。
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伊香保温泉の石段は、歴史ある街を見守り続け、たくさんの観光客の思い出を作ってきました。石段を中心に街は育ち、ひとつの温泉街を形成してきたのです。歴史と石段と風情、それが伊香保温泉の良さであり、人を惹きつける魅力です。石段のある温泉街・伊香保。旅の予定に加えてみてはいかがでしょうか。

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