日本でも有数の温泉地である有馬温泉は、兵庫県神戸市にあります。六甲山の北側に位置し、車でも電車でも、そしてロープウェイでも訪れることのできる便利な温泉地です。温泉でゆったりとした気分を味わった後のお土産選びも、楽しみな温泉旅行。では、どんなおみやげが人気なのでしょうか。職人の技術がふんだんに使われた工芸品・温泉水を使った飲食物や美肌グッズから、有馬温泉で人気のおみやげ3選をご紹介します。
目次
桃山時代発祥の有馬温泉定番お土産:有馬籠
職人の技が集約されたアイテム
有馬温泉は歴史的にも古く、多くの貴族や文化人から愛された温泉だといわれています。なかでも豊臣秀吉が有馬温泉を大変好み、この地の整備を積極的に行いました。その秀吉や千利休が愛用したといわれているのが、有馬籠です。細い竹ひごで緻密に編まれた有馬籠は、明治時代にはウィーン万国博覧会に出品され、賞を受賞しました。当初は茶道具として用いられていましたが、現代では日常でちょっとした容器やインテリアとしても使えるお手頃な有馬籠も作られています。華道をたしなむ人向けに、花籠としてお土産にするのもいいかもしれませんね。現在、有馬籠を製作しているのは「竹芸有馬籠くつわ」という工房のみとなっています。タイミングによっては、職人さんの見事な技術を間近で見ることができるかもしれません。歴史のある上品な有馬籠を、お土産にしてみてはいかがでしょうか。
日本初の炭酸水:有馬サイダーてっぽう水
甘さ控えめの大人な味わい
各地で定番になりつつあるご当地サイダー。その先駆けともいえるのが、有馬サイダーてっぽう水です。明治の頃、神戸に居留している外国人向けに、香料や砂糖を加えた、有馬の炭酸水を発売したのが始まりといわれています。当初、有馬炭酸鉄砲水として人気を博したこのサイダーですが、一時販売されなくなりました。販売が再開されたのは2002年、有馬温泉の活性化のためサイダーが復活します。薄い水色のボトルにレトロなデザインのラベルが貼られた有馬サイダーてっぽう水は、有馬温泉のあちこちで見かけることができるようになりました。甘さ控えめ、そしてきつめの炭酸という辛口な有馬サイダーは、温泉上がりの水分補給にもぴったりです。有馬温泉ならではのすっきりとした味わいを、お土産にしてみるのもいいかもしれません。サイダーそのものだけでなく、ドロップや雑貨などの関連商品もあるので、要チェックです。
昔なつかしい有馬温泉の定番お土産:カメ印美肌石鹸
何にでも活用できる万能なお土産!
有馬温泉のお土産といえば、お肌に良いと評判のカメ印美肌石鹸!その使い途は、洗顔でも手洗いにも、そして全身というようにオールマイティです。有馬温泉の温泉水を使用し、天然の成分を損なわないよう製法にこだわったこの石鹸は、保湿成分を豊富に含んでおり、乾燥肌の人にも潤いをもたらしてくれることでしょう。香料を使用しておらず、無着色・無添加であるため、石鹸の成分を気にする人へのお土産としてもおすすめです。また、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出すパッケージも、有馬温泉の土産話のネタになりそうですね。石鹸以外にも、シートマスクや美肌ミスト、泡立て用のスポンジといった関連商品があり、石鹸だけでなくセットでお土産にするのもいいかもしれません。友人へのお土産としても、自分へのお土産としても嬉しい1品です。
炭酸泉が有名な有馬温泉には、このように泉質を利用したお土産や、職人の技が光る工芸品といったさまざまなお土産があります。今回ご紹介したものはごく一部で、ほかにも定番の炭酸せんべいや職人の技術のたまものである有馬筆など、有馬温泉にはキラリと光るお土産がたくさんあります。温泉を楽しむだけでなく、お土産選びにも迷ってしまいそうです。有馬温泉の街をブラブラしながら、お気に入りのお土産を是非探してみてください。