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文化人に愛された温泉と九谷焼の故郷、山代温泉

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725年に高僧行基が開いたとされる山代温泉。1300年の歴史を持つ名湯は古くから多くの人に愛され、明治時代に北大路魯山人や与謝野晶子など多くの文化人が訪れました。現在も北陸最大の温泉地として多くの人に親しまれている山代温泉の魅力と、おすすめのお宿を3つご紹介いたします。

☆魅力いっぱいの共同浴場「総湯」と「古総湯」

山代温泉には「総湯」と「古総湯」と呼ばれる二つの共同浴場があります。この総湯を中心として温泉宿が立ち並ぶ街並みは「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれています。「総湯」では、毎日総入れ替えされる加水なしの100%源泉を贅沢に楽しめます。壁面には九谷焼の作家30名の手による手描きタイルがあしらわれ、大きな天窓が気持ちの良い浴場となっています。「古総湯」は明治時代の総湯を再現したもので、こちらも源泉かけ流しのお湯をたっぷり堪能できます。浴場壁面には美しいステンドグラスがはめ込まれ、湯船に映し出される色鮮やかな光が目を楽しませてくれます。

☆九谷焼を楽しみ、ぶらり街歩きを楽しむ

九谷焼のふるさとでもある山代温泉の周辺には、九谷焼にまつわる施設が多く存在します。九谷焼の名品が展示されている石川県九谷焼美術館や、絵付け体験もできる九谷焼窯跡展示館などもおすすめです。また、山代温泉には「道番屋」と呼ばれるシステムがあります。温泉街の中にはこの「道番屋」の看板がかかったお店が現在では33か所あり、そこでは山代温泉のおすすめスポットやグルメなどについて詳しく教えてくれます。また、雨が降ってきたときには傘の貸し出しサービスも行っています。迷ったときには「道番屋」に聞いてみると、新鮮でいい情報をもらえるかもしれません。

☆モダンと伝統が調和する「瑠璃光」

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モダンと伝統が調和した心地よい空間を楽しめるお宿。和風で落ち着く上品な和室から、ツインベッドを採用したモダンなエグゼクティブ客室も選べます。お風呂は大浴場のほかに男女別の露天風呂があります。九谷焼の彩釉色 にちなんで名づけられた貸切露天風呂「五彩の湯」は、それぞれの趣の異なる5つの露天風呂が楽しめます。こちらの貸切露天風呂は有料ですが、宿泊した日の翌朝7時から10時に限って無料開放されているそうです。季節で変わる加賀の実りたっぷりのお料理は、プランによりのんびり部屋食か雰囲気の良いダイニングか選ぶことができます。

☆一晩で18種類の湯めぐりも!「ゆのくに天祥」

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それぞれに個性豊かな3つの大浴場を男女時間帯入れ替えで楽しめるお宿。露天桶風呂や露店五右衛門風呂、季節のハーブを配合した美容効果の高い薬湯など全部で18種類の湯船が楽しめ、まるで湯めぐりをしているような楽しさを味わえます。そして湯上りには嬉しい無料サービスが盛りだくさん。冷菓子やきんつばのサービスや、早朝限定のふかしたてのジャガイモサービスなどがあります。お料理は厳選された山の幸、海の幸を活かした創作料理で、このほかモチモチとした食感が楽しい縄文蕎麦も人気です。

☆からだに美味しく、やさしい旬の料理「葉渡莉」

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「木のぬくもり、葉のやさしさ。」をコンセプトに自然素材を活かした心安らぐお宿。館名の「葉渡莉」の書は歌手の加藤登紀子さんが書かれたもので、館内でもさまざまなところに飾られた加藤さんの書が楽しめます。自慢の会席は地元の旬の食材をふんだんに使った「身体にやさしいお料理」です。月ごとにメニューが変わるのもリピーターには嬉しいポイントです。2つある大浴場のうち、ひとつは檜づくりの露天風呂を配する「九萬坊の湯」で24時間利用可能。いつでもゆっくりと温泉を楽しむことができます。

魅力たっぷりの山代温泉、いかがでしたでしょうか。素敵なお宿に泊まって内湯と美味しい料理に舌鼓を打つもよし、二つの共同浴場「総湯」「古総湯」をめぐりながら温泉街のそぞろ歩きを楽しむもよし。何度も通いたくなる、リピーター必至の味わい深い温泉です。

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